犬猫オークション市場(せり市)
Category: お役立ち情報
環境省により動物取扱業適正化についてのパブリックコメントが募集されています。

昨日に引き続き私の意見をご参考までに紹介します。
皆さまも是非、ご自身のお考えを提示しましょう。
期限は27日必着!いよいよ明日です。
今日のテーマは『犬猫オークション市場(せり市)』について
=議案全文=
現在、販売されている犬猫は、一定の割合でオークション市場での取引を経由していることから、これを動物取扱業の中に含めて基準の設定や監視する仕組みの構築が必要である。
具体的には、オークション市場に参加するペット関連業者が動物取扱業の登録業者であるかどうかの確認ができる仕組みや、市場の情報公開などにより透明性を確保することが必要である。また、遺伝的な疾患は必ずしも幼齢時に確認できるものとは限らず、一 定程度成長した後に発症する場合があることから、動物取扱業全体としてトレーサビリティーの確保は重要であり、特にオークション市場ではこれの確保に対するより一層の取組が必要である。
※トレーサビリティ⇒Wikipedia
私はまだまだ勉強不足だと感じたのですが、
私の中で「犬猫が競り市で取引されている」というのは都市伝説というか・・・・・・
インターネット上で裏話として字面で見たことはあっても、実際目にした経験もなければTVなどの映像ですら見たことがなかったのでまったく実感のないものでした。
「何百頭もの犬猫が一頭一頭箱に詰められてローラーラインに乗せられ、運ばれていく。そして価格が競りで決められる。」
生き物に対してそんなことするなんてありえないとどこか半信半疑だったんです。
命あるものを箱に詰めるんですよ?ローラーラインで無機質に運ぶんですよ?私の中ではこの時点で絶対にありえない行為なんです。
でも環境省の議事案にこうした記載がある以上、現実に起きていることなのでしょうね。
であれば私は生き物を扱うにあたり、本来このようなオークション自体を禁止すべきと考えます。
トレーサビリティ(この言葉を動物に使うこと自体少し抵抗があるのですが

こんな状態の競り市自体が動物愛護法に違反していると感じるのは私だけでしょうか?
百歩譲ってどうしてもこの競り市が必要だというのであれば、
議案にある通り、厳しい基準の設定と監視の仕組みを作るべきだと思います。


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今日は『犬猫の繁殖制限措置』について私の意見を紹介します。
=議案全文=
いわゆるパピーミルと呼ばれる、大量繁殖施設において高い頻度で繁殖させられていたと考えられる犬が遺棄された事例が確認されている。これらの繁殖犬については母体への負担や健康面への悪影響が確認されている。
これまで様々な犬種を作り出してきた実績のあるイギリスやドイツにおいては、最初の繁殖年齢や、生涯における繁殖回数を5~6回までに制限するよう規定されており、これらの国々の取組を参考として、繁殖を業とする事業者に対して、繁殖回数及び繁殖間隔について規制を導入すべきである。なお、猫の繁殖制限についても、同様に検討すべきである。
一方で、犬と猫の違いや、品種の違いによっても適切な繁殖の時期や頻度が異なるため、一律の規制が困難であることから、事業者による自主規制に任せるべきであるとの意見もある。
パピーミルと呼ばれているような繁殖業者がどれくらい存在しているのかわかりませんが、報道などで目にする惨状は目をそむけたくなるものばかりです。
一生外に出されることも無く、ケージの中でひたすらに子犬を産み育てるだけ。母体への負担は相当なものでしょう。そのうえ清潔も維持されることなく、身体も洗われず、皮膚はボロボロ、歯はガタガタ・・・・・・これが『命あるもの』としての扱いでしょうか?
「動物の愛護及び管理に関する法律の関係法令等」基本原則 第二条に 「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。」とあります。それを考えれば子のような繁殖業者は即刻逮捕されてしかるべきと言わざるを得ません。
(10)登録取消の運用の強化や(14)許可制の検討にも通ずるものですが、「自主規制に任せるべき」では現在の状態からなんら進歩は望めないため、規制を導入するべきである。品種によって繁殖の時期と頻度が異なるというのであれば、一般的に流通しているような犬・猫・ウサギ等の品種だけでも規定するべきである。
また平行して立ち入り検査なども定期的に行われるべきと考えます。
私は具体的に繁殖についての勉強はしていないので詳細は分かりませんが、およそ半年から10カ月毎に発情があることを考えると5~6回の繁殖制限も余裕のある数字ではないかと思います。


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昨日に引き続き私の意見をご参考までに紹介します。
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今日は『深夜の生体展示規制』についてです。
=議事案全文=
生体の深夜展示や長時間の連続展示については、動物が受けるストレス等に関する科学的知見はまだ少ないが、必ずしも科学的に解明されないと規制できないものではないと考える。
深夜展示については動物の生態・生理(昼行性等)へ配慮し、特に犬や猫の幼齢動物については深夜展示による睡眠時間の不足、不適切な生活サイクルの強要等による重大なストレスを考慮して、これを規制する必要がある。また、長時間の連続展示によっても同様のストレスを受けると考えられることから、一定時間を越えないなどの措置が必要である。これら動物へのストレスを軽減するために、購入者の利便性を制約することは許容されるとの意見が強かった。
規制の対象となる動物の分類群については、現状の動物取扱業の対象である哺乳類、鳥類、爬虫類までとすることも考えられるが、取り締まり等の実効性を考慮すると犬や猫に絞るべきという意見もある。
規制については展示時間や時間帯等の具体的数値を掲げることが望ましいが、明確な根拠を持たずに情緒的に決めることへの疑念もある。しかしながら、社会通念や国民の動物に対する愛護感情への侵害を考慮すると20時以降の生体展示は禁止すべきである(数値及び規制手法については引き続き検討)。なお、ここでの展示には、特定の顧客に対して現物確認をさせる場合を含む。
これはあくまでも私の個人的意見なのですが・・・・・・
深夜展示についてはそれほど危険とは考えていません。
ただし長時間連続展示については好ましくないのでは?と思っています。
犬の祖先と言われているオオカミは夜行性であり、犬にもその名残が残っています。
犬の目の光に対する感度は人の目の5~6倍と言われており、その秘密は目の中で光を反射する反射細胞の層であるタペタムにあります。
犬におけるこのタペタムの光反射能力は人の75倍で、わずかな光もちゃんと反射し神経に届けられるため、ある程度暗い状態でも見えるといわれています。逆に、昼間の光や雪原などの光は犬にとって非常にまぶしく、それを調節するために虹彩が小さくなります。
そして犬は元々人間の生活サイクルに合わせて生活している動物です。順応性が高いという意味で深夜販売が特別に危険とは考えにくいのです。
(猫に至ってはそもそもが夜行性ですよね?)
しかし、現在販売されている動物に関しては基本的に生後間もない幼犬です。
幼犬に睡眠は必要不可欠です。一日のうちのほとんどを寝て暮らすのが健全な子犬です。したがってその睡眠を妨げてはいけないというところに重きを置くべきだと考えます。
例えば過度な照明やBGMなどを規制し、また飼育室(ケージ)内は外の話声や騒音などが聞こえないような環境が好ましいと思います。仮に外からのストレスが殆ど無いような状態での展示であれば長時間であってもそれほど問題ではないかもしれません。あまり現実的ではありませんけれど。。。
『深夜の生体展示規制』についてのまとめ
考慮されるべきなのは販売の時間帯よりも環境である。
猫が元来夜行性であることや犬の社会順応性を考えると深夜だから危険とは一概には言えないと思う。
ただし現在販売対象となっているのは成犬・成猫ではなく幼犬・幼猫である。健全な成長のためにも幼少期の睡眠は必要不可欠なものであり、幼犬・幼猫は一日の大半を寝て過ごします。その睡眠を妨げるような過度な照明を避け、防音設備を整えるなど外的要因のストレスを減らすことが何よりも大切だと考えます。
そういった規制が難しいのであれば、長時間の連続展示や深夜の生体展示を規制する方向で検討するのはやむを得ないと思います。
犬猫以外の哺乳類・鳥類・爬虫類については知識が乏しいため意見陳述は控えますが、何にせよその動物の生態を学び、なるべくストレスがかからないよう展示・販売するべきであると思います。
あ。余談ですが
「真っ暗だと犬が可哀想だから」と夜の外出時に電気を点けたままにするという知り合いがいたのですが、上述の通り犬の目の構造から考えて『豆電球一つ』くらいの明かりで十分なんですょ。
・・・・・・今どき豆電球もないか



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犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢
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昨日もお知らせした通り、
環境省により動物取扱業適正化についてのパブリックコメントが募集されています。

今日は恐らく皆さまにも密接に関わりがあるであろう
『犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢』について、私の考えをお話ししようと思います。
~議事案全文~
犬や猫において、一定の日齢に達していない幼齢個体を親や兄弟姉妹から引き離すと、適切な社会化がなされないとされている。
特に犬では、早期に引き離した場合、成長後に、咬み癖や吠え癖等の問題行動を引き起こす可能性が高まるとされている。
犬と人間が密接な社会的関係を構築するための親や兄弟姉妹から引き離す理想的な時期として、生後6週齢(42日齢)から8週齢(56日齢)の間である等の報告があることに加え、イギリスやアメリカの一部の州では8週齢未満の犬の流通・販売等が禁止されている。こうした科学的知見や海外における規制の現状を踏まえると、具体的数値に基づき、流通・販売させる幼齢個体を親等から引き離す日齢制限の取組み強化が必要である。なお、日齢の設定については、店舗等での販売時ではなく、親や兄弟姉妹等から引き離す時点を基準とすべきである。
具体的日齢については、ペット事業者の団体が目指している45日齢、科学的根拠(ペンシルバニア大学のジェームズ・サーペル博士の行った実験結果)のある7週齢(49日齢)、海外に規制事例のある8週齢(56日齢)に意見が分かれている。規制の手法については、強制力のあるものにすべきという意見が強かった一方で、まずは事業者による自主規制をもう尐し充実させ、さらに次の法改正時での規制導入を目指すべきとの意見もあった。
1行目、2行目について少し解説したいと思います。
これまでに発表されたさまざまな研究によると、犬の社会化の始まりは生後3週齢頃といわれ、5週齢頃から活発化するといわれています。
特に重要と言われているのが母犬や兄弟姉妹犬とのかかわりの中で培われるものです。例えばじゃれあいやケンカの真似ごとのような遊びの中で相手が苦痛の声を出すことで噛む力を加減することを学び、また母犬に唸られたり叱られたりすることで遊びたいという欲求を我慢したり全て思い通りにはならないことを学んだりします。
こういった経験が少ないことで、噛み癖・要求吠えといったような問題行動が生まれるといわれています。
そもそも子犬の離乳は生後7~9週齢で起こります。
突然離乳が起こるわけではなく、歯が生え始める生後3~4週齢頃から固形食に興味が出始め、また、親犬から離れる時間が少しずつ出てきます。
ペットショップに陳列されている子犬たちは生後4~5週齢が多いように見受けられますが、恐らくこのタイミングで母犬から離されていると思われます。しかし、実際離乳が完了したわけではなく、また社会化が活発化する時期も生後5週齢からと言われている以上、母犬から離すのが早すぎるのは言うまでもありません。離乳の面から考えても生後7~9週齢が適切だと考えられます。
『犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢について』のまとめ
生後7週齢以前に親犬から離された犬は将来問題行動を起こす確率が高いという研究結果もあり、また、離乳の時期を鑑みても8週齢以降でワクチン接種もした上で親犬から離すのが適切だと考えます。
適切な社会化を終え、将来の問題行動の可能性が減ることで、育てられないと飼育放棄する人も減ると考えられるので、この規制は動物愛護にも通ずるものだと考えます。
規制の手法については自主規制では利益を追求するあまり今までの状況となんら変わらない可能性が高いため、早い段階で罰則を設けた規制にすべきと考えます。
最後に、これから犬を飼おうと考えている方へ。
確かに幼い子犬は小さくて歩き方もおぼつかなく、可愛らしい!守ってあげたい!と感じると思います。
しかしそれは『見ているだけ』だからです。
幼ければ幼いほど手がかかりますし、世話も大変です。そのうえ上述の通り将来の問題行動を起こすリスクも上がります。
犬には犬の世界があります。どんなに頑張っても私たち人間には教えられないことがあります。
早く親犬から離した方が懐くなどといったホラを吹く業者もあるようですが、そんなことは絶対にありません。
看板犬の中で生後一番遅く、100日を過ぎてから我が家にやって来たリルが私の後を追って離れませんから・・・・・・それが証拠です(笑)
どうかよく考えて、信頼できるブリーダーさんから、ある程度性格のわかる時期になってから引き取ってくださいね。
犬のことを愛しているブリーダーさんなら離乳も完了していないような月齢で、親犬から離したりしないと思います。
子犬達の様子もよく観察しているでしょうから、この子は「大人しいけど引っ込み思案だ」とか「この子は活発で動きが俊敏だ」とか色々なエピソードも交えてお話してくださると思います。例えばとてもやんちゃで勝ち気な子犬を物静かな老夫婦には薦めないでしょうし、多頭飼いになるのに極端に小心者の子犬を薦めたりもしないでしょう。
きっと利益ばかり考えているようなブリーダーは早く引き取ってくれとせがむでしょうね。その方がワクチン代もかかりませんし餌代も少なく済みますから。
とにかく衝動買いは止めましょう。命ある生き物ですから。
新しい家族との幸せな暮らしのために。。。
なんだか文章ばかりで読みにくくてスミマセン



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今週の札幌は梅雨前線の影響で湿度も高く、熱中症の危険がかなり高まるそうです。
犬も然り。
いえ、犬こそ注意が必要です

ご存知の通り犬には汗腺がほとんど無いため体内に熱がこもり易く、
また地面との距離が近いために反射熱もかなり受けることになります。
犬は体調不良を言葉にして訴えられませんから、
愛犬の体調管理は万全に、熱中症対策も万全に。。。
犬の熱中症の症状は


といった初期症状から


最終的には呼吸が停止することもある大変危険なものです。
初期症状が出てから30分~1時間以内には対処が必要です。
応急処置はまず第一に風通しの良いところで身体に水をかけること。
出来れば氷嚢で頭を冷やしましょう。
水分補給も忘れずに

応急処置を終えたら、行きつけの動物病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。
熱中症の合併症には『脳浮腫』・『急性腎不全』・『肺水腫』など危険な病気があります。
症状が落ち着いたように見えても素人判断はせずに必ず獣医師の治療を受けましょう。


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